2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ホントこれどっちかが死ぬまで(ry

「たまりませんな」(伊集院静・西原理恵子、角川文庫) 「週刊大衆」(サイバラ画伯曰く「毛だわし本」)に連載されているエッセイ(「アホー鳥が行く」)をまとめたもの。今まで「アホー鳥が行く」、「それがどうした」、「ぜんぜん大丈夫」の3冊が出てい…

TSUGARU

「津軽」(太宰治、新潮文庫) 太宰治が生まれ故郷の津軽を紹介している。ええんちゃう、と思う。 津軽は演歌に人気がある。「津軽」の冒頭に紹介されている「津軽の雪」すなわち「こな雪 つぶ雪 わた雪 みず雪 かた雪 ざらめ雪 こおり雪」は新沼謙治の「津…

鼠に仏心ありやなしや

「ブンナよ、木からおりてこい」(水上勉、新潮文庫) 私が働いている製鉄所の産業医で同じボート部のM女史は、女優でもあり、「劇団ここから」の劇団員である(http://www7a.biglobe.ne.jp/~gekidan_kokokara/indx.html)。そこが、新しい演出で「ブンナ〜…

馬券には役にたちません

「競馬必勝放浪記」(元木昌彦、祥伝社新書) 競馬に関する新書や文庫が出るとつい買ってしまう。この本もその一つ。著者と競馬好きの有名人(多くは作家)との交遊録のようなものか?その辺が面白い。 この本に出てくる人を順に挙げると、山口瞳、大川慶次…

ホラー?

「岡山女」(岩井志麻子、角川ホラー文庫) 以前読んだ「べっぴんぢごく」(http://d.hatena.ne.jp/TAD-O-TAD/20081207)なんかに比べると、あっさりしすぎという感じがする。死霊や生霊なんかが出てくるのだが怖くない。どころか、近頃「聖(セイント)☆お…

科学の外側

「偶然のチカラ」(植島啓司、集英社新書)私の敬愛する学者に谷岡一郎氏がいることはどこかで書いたが、好きな学者の中に植島啓司氏がいる。純粋に統計学や確率論の話をすれば、谷岡氏に軍配が上がるのだが、植島氏のほうは科学の枠組みの外側の話をしてく…

ちょっとクドい

「壁」(安部公房、新潮文庫) 芥川賞作品。だからどうした。 高校の時の教科書に「赤い繭」が載っていて、それをふと読みたくなったので、ついでに全編読み返してみた。 ちょっとこの手の作品は苦手。言いたいことはなんとなく分かるけど、回りくどすぎると…

エドガー…ラン…ポー

「人間椅子」(江戸川乱歩、角川ホラー文庫) 子供向けの江戸川乱歩は小学生の頃よく読みました。 大人向けのはこれが初めてで、新鮮でした。 ホラーというのではないですけど、独特の雰囲気がありますよね。少し前に書いた谷崎とも違ってて。上手く表現でき…

丑年ももうすぐ終わり

1ヶ月以上放置してました。 これから詰めて書かないとヤバイ〜「十牛図入門」(横山紘一、幻冬舎新書) 「禅」の本です。高校時代、宗教の授業(仏教系の私立学校なので、そんなのがあったのです)でやりましたが、ほとんど忘れていたので読んでみました。た…