浅田次郎さん

「サイマー！」（浅田次郎、集英社文庫）読了。
著者は（彼が書くことが本当なら）自慢しいなのがちょっとイヤだが、（彼が書くことが本当なら）競馬に対する情熱がすごいので、競馬エッセイ（と馬券本）は読んでいる。この「サイマー！」は競馬流浪記で、日本だけではなく世界中の競馬場に足を運んで、馬券を買っている（ドバイを除く）。海外競馬はおそらくアゴアシ付きでなんとも羨ましい。ただ、いろいろ為になることも書かれており、JRA全十場を踏破して、これから海外に行こうかと思っている人には一読をオススメする。もちろんそうでない人にも、福島のことや函館のことも書かれているのでオススメ。あと著者は府中の近辺に住まわれており、中山へは遠征気分で向かわれるそうだ。私の友人のＳ氏は逆に中山の近辺に住まわれており、「府中は遠征です」と言ってらした。関西に住む私にとっては「そんなもんかね」と思うだけだが。とりあえず読み終えて、私も競馬に対する態度をもう少しシビヤーにしてみようと思った。あと、京都のことを褒めてくれてありがとう。