2007-01-01から1年間の記事一覧

旧態依然

「ヤリヤラズ入門」(加納裕一、競馬王新書) まずは競馬王新書、続刊おめでとう。てっきりなくなるかと思っていたよ。まあ、いつまで続くか分からんが、私は応援するよ。 さて、「厩舎の思惑」なるものはず〜っと昔からあって、私が初めて活字媒体で見たの…

ファン以外には勧めん。

「バンド・オブ・ザ・ナイト」(中島らも、講談社文庫) ふとしたきっかけで「僕に踏まれた町と僕が踏んだ町」(中島らも、集英社文庫)を読み返した。すると「バンド・オブ・ザ・ナイト」を読み返したくなった。この本はマトモ(?)なストーリー部分と、ラ…

コンピューター将棋ソフト

「ボナンザVS勝負脳」(保木邦仁・渡辺明、角川oneテーマ21) 今年の3月、コンピューター将棋ソフトのボナンザと渡辺明竜王が「平手で」勝負する、と聞いて、私は驚いた。つい数年前まで、コンピューターの将棋ソフトと言えばまだアマ二段か三段ぐらいだった…

ヲタク万歳

「見仏記4親孝行篇」(いとうせいこう、みうらじゅん、角川文庫) 1,2巻と読んで、3の海外篇は飛ばして、この親孝行篇である。 いとうせいこうの両親を連れ出したり、みうらじゅんの両親を連れ出したり、ちょっと企画に走り過ぎと言った感もあるが、ま…

ラーメン好きです

「ラーメンの真髄」(石神秀幸、ベスト新書) ラーメンが好きなので、一度ちょっとラーメンについての本を読んでみたくなったところ、たまたま手にしたのが本書です。立ち読み段階で、 「●ラーメン観を変えた三軒のお店」というのが出てきて、 1.恵比寿の「…

死ぬ前のらもさん

「異人伝 中島らものやり口」(講談社文庫、中島らも)らもさんは2004年7月に死んだ。関係ないが誕生日は私と同じ4月3日である。この本は書かれたものではなく、口述されたものだ。しかもほぼ死の直前に。内容は今まで書かれたことの繰り返しやったりするが…

ダミダこりゃ…

「万馬券の9割を狙える方程式」(清水成駿〔監修〕、ベスト新書) 清水成駿と言えば「厩舎の思惑」を持ち出して、「財産のためにマジで競馬と戦う本」(ワニの本)を書いた人。同時期に高本公夫がいる。今では東スポ(大スポ)にコラム予想を書いている。の…

勉強不足

前回「一神教」と「多神教」と書いたが、他にも「仏教」とか「アミニズム」とかあるよな。でも当時のペテルブルグを考えると、唯一神を信じるか、信じないかの二通りに落ち着くだろう。で、「もう努力してもどうにもならない」人々は唯一神に身をゆだねてし…

「苦悩」と「貧困」

「続きは明日にでも。」とか書きながら半月経った。私らしい。 さて、多かれ少なかれ、おおよそ「苦悩」を持たぬ人間などめったにいないと思うがどうだろう。そんな人間は「大馬鹿者」か「悟りきった人間」かどちらかだろうと思う。私は後者を目指しているが…

俺的キーワード

かなり前になるが、ようやく「罪と罰」を読み終えた。 「罪と罰」(ドストエフスキー、江川卓 訳、岩波文庫) 自分なりにキーワードを5つ選択した。 「苦悩」、「貧困」、「信仰」、少し離れて、「饒舌」、「酒」。 こんなもんで如何だろう?続きは明日にで…

馬鹿め馬鹿め馬鹿め馬鹿め

また1ヶ月振りの更新か。イカンな。 現在「罪と罰」を読んでいて、そろそろクライマックス。そんな時にふと純日本風の本が読みたくなった。「五重塔」(幸田露伴、岩波文庫)始めはとっつきにくいかもしれないが、リズムに乗ればグイグイ惹きこまれていく。…

POGの準備

「競馬牝馬DNAの血統理論で大儲け」(嵯峨実資、KKベストブック) 10年前に出された馬券本を引っ張り出してきて、東京行きの新幹線の中で読んだ。勿論今年度のPOGドラフトに備えるためだ。この本のエッセンスを一言で言うと、73ページの「母からはスタミナを…

笛吹けど…

「データはウソをつく」(谷岡一郎、ちくまプリマー新書) 谷岡先生は私が敬愛する学者の一人。この本は「『社会調査』のウソ」(文春新書)の続編に当たるが、単独で読んでも十分役に立つ。第三章は若干統計学の知識が必要だが、他は平易。ただ、この本はど…

大学の競馬サークルって…

「工学的穴馬券入門」(棟広良隆、競馬王新書) 題名のアタマに「京都大学競馬研究会名誉会長が教える」とある。思わず笑った。卒業したサークル長やろw。まあGCとかにも出てるらしいから「名誉」なんかもしれんけど。「著者略歴」を見ると、工学部出身ら…

ドタバタ

「日本以外全部沈没」(筒井康隆、角川文庫) 表題を含め、11本の短編が収められた文庫。もともとバラバラになってたはずであるが、近頃角川は筒井作品をジャンル毎に纏めているみたい。これには「パニック短編集」と副題がついている。11本全て既読だが、懐…

何か、青いな(-。-)ボソッ

「ジョッキー」(松樹剛史、集英社文庫) 長らく積読状態だったのだが、同じ作者の「GO-ONE」(集英社文庫)という書き下ろしが出たので、そちらを読む前に読んでみることにした。まあまあ面白い。でもそれは私が他の一般の人より競馬をよく知っているからだ…

今日も団さん

「真剣師小池重明の光と影」(団鬼六、小学館文庫) 昨日、一昨日の2冊で小池のことはだいたい分かる。ただやっぱり最後まで見届けたいというか、「小池追悼酔談会」と「自叙伝」を読みたくて買いました。 今日またAmazonで本を買いました。悪い癖はなかなか…

ダークサイド

「真剣師小池重明」(団鬼六、幻冬舎アウトロー文庫) 引き続き団さんの著作です。多分明日も。連続して読んだもので。 真剣師とは賭け将棋で生計を立てている人のこと。多分今はいないんじゃないかな。今「週刊将棋」で湯川博士氏が連載しているのは同じ真…

近頃将棋にハマってます

「果たし合い」(団鬼六、幻冬舎アウトロー文庫) 団鬼六といえば「SM」を思い浮かべる人が多いと思うが、大の将棋好きでその著作も多い。その中でもこのエッセイ集はデキのいい部類に入るのではないかと思う。特に秀逸だと思うのが「駒くじ」。舞台は坂本…

まあ〜〜ゼン!!(byマダム・ブノワ)

「禅的生活」(玄侑 宗久、ちくま新書) 私一応禅僧の孫として生まれてきております。高校は仏教系でそこでも禅のことは少しかじりました。けどほとんど何も分かっておりません。これじゃあいかんなぁ、と思って勉強することにしました。でもいきなり正法眼…

食べ物には感謝しよう

「コンビニ ファミレス 回転寿司」(中村靖彦、文春新書) 食に関して「安全」というのは勿論大切だが、安全係数をかけすぎて大量の食品を廃棄してしまうのはイカガナモノカ。はっきり言って今の日本はやりすぎやと思う。タイトルに挙がっている3業種やファ…

お前ら〜

「すばらしき愚民社会」(小谷野敦、新潮文庫) 一流大学(東大)卒の筆者が豊富な読書量から得た豊富な知識で、巷に蔓延るアホ共をばっさばっさと…という感じではない。共感出来る部分もある。が、なんか感情のほうが表に出て、それを強引に理論武装してい…

なかなか気が合う

3ヶ月もほったらかしにしてしまい、はてなの市民権も剥奪されてしまった。まあ仕方がない。3ヶ月間細々と本は読んでいたのだが、書くのがめんどくさくて書いていなかった。今日から少しずつ書いていこうと思う。なに、すぐ追いつくほどしか読んでいない。「…

数学は面白い

「フェルマーの最終定理」(サイモン・シン、青木薫 訳、新潮文庫) 数学好きにはオススメ。ピュタゴラスの定理から始まって、あっと言う間に引き込まれた。また、たとえ言葉の意味が分からなくても、物語を読む上でほとんど支障がないように上手く書かれて…

競輪やりたい

ギャンブルものが読みたくなったので「捲り眩られ降り振られ」(白川道、幻冬舎文庫)を買ってきた。 白川道氏を知ったのは鷺沢萠さんの著書「酒とサイコロの日々」(新潮文庫)においてであった。「悪いおやじ」と書かれていたり、博打での借金をネタにされ…

面白い本なのだが…

「『狂い』のすすめ」(ひろさちや、集英社新書) タイトルを見て衝動買い。作者もまあ嫌いな人ではないし。 共感できるところは多々あるが、解せんところもある。 一番気になったんが、「16 病気と仲良くする」という章。「病気が治ることを期待しない」…

この人も病気(胃潰瘍)

正岡子規を読んだので、お友達の夏目漱石も読みたくなった。とある方に触発されて(?)「硝子戸の中」を選択。時期的にもいいしね。で、書棚を探るが、ない。(実家やな)…私の実家には腐海が存在し、その中には百冊強の文庫本が埋もれている(はずである)…

脱帽

「墨汁一滴」(正岡子規、岩波文庫) 久しぶりに読み返したが、やっぱりスゴイと感心する。脊椎カリエスという大病を患いながらの執筆であるにもかかわらず、ほとんど暗い影を感じさせない。また、今読んでも古ぼけた感じがしないところもいい。私も病気(子…

納豆買う前に読め!

「『食べもの情報』ウソ・ホント」(高橋久仁子、講談社ブルーバックス)ダイエットするには多少なりとも栄養学の知識はいると思うんだけどね(-。-)ボソッ 納豆に群がる人は本なんか読まんか。今読み返している正岡子規の「墨汁一滴」より抜粋「ある人いふ…

なんじゃこりゃ

「他人を許せないサル」(正高信男、講談社ブルーバックス)去年途中まで読んで、アホらしいから放っておいたのだが、とりあえず最後まで読んでみた。う〜ん、これはかの有名な悪書「買ってはいけない」と同様、ツッコミドコロ満載である。内容はタイトルと…