ダークサイド

TAD-O-TAD2007-05-11

真剣師小池重明」(団鬼六幻冬舎アウトロー文庫)
引き続き団さんの著作です。多分明日も。連続して読んだもので。
真剣師とは賭け将棋で生計を立てている人のこと。多分今はいないんじゃないかな。今「週刊将棋」で湯川博士氏が連載しているのは同じ真剣師大田学さんのお話。でも小池重明のほうがずっと面白い。性格破綻者。だけど将棋は滅法強い。プロにも勝ってしまう。しかし繰り返すが、性格破綻者。「ホンマにこんな人間がおるんや」と感心せずにはいられない。小説なら「麻雀放浪記」、漫画なら「哭きの竜」みたいな世界が現実にあるようなもの。まさにアウトロー。自分が読んだ「幻冬舎アウトロー文庫」の中では今のところナンバーワンです。