面白い本なのだが…

TAD-O-TAD2007-01-30

「『狂い』のすすめ」(ひろさちや集英社新書
タイトルを見て衝動買い。作者もまあ嫌いな人ではないし。
共感できるところは多々あるが、解せんところもある。
一番気になったんが、「16 病気と仲良くする」という章。「病気が治ることを期待しない」というのは受け入れよう。私も自分の病気が治るとは思っていない。上手に付き合おうと思っている。しかし苦しいのはイヤである。苦しみからは逃れたい。筆者は「老いと病気の自分をしっかり肯定するのです。」と書いている。老苦は全ての人に等しくやってくるが、病苦には程度というものがある。「この程度なら付き合っていける」と思ったら肯定すればいいのだが、「これはとてもガマンならん」と思ったら、そんな自分のおかれている状態を否定して、治療に足を踏み出すのも私はアリだと思う。修行がなってないせいなのであろうか?出来れば筆者に訊いてみたい。