競輪やりたい

TAD-O-TAD2007-02-04

ギャンブルものが読みたくなったので「捲り眩られ降り振られ」(白川道幻冬舎文庫)を買ってきた。
白川道氏を知ったのは鷺沢萠さんの著書「酒とサイコロの日々」(新潮文庫)においてであった。「悪いおやじ」と書かれていたり、博打での借金をネタにされたりしておられた。一度この人の小説を読んでみようと、文庫本は何冊か買ってあるのだが、積読状態。結局ギャンブルものが最初になってしまった。
この本の文章は競輪機関紙に連載されたものであり、白川さんとゲストの方が一緒に競輪場へ行き、ゲストの方はそのレポート、白川さんは競輪に関するいろんな思い等を書くというもの。まあレポートのほうはオマケみたいなものだが、それでも俵万智さんや小川洋子さんもゲストになっているというのがイイ。俵さんには是非一首詠んでいただきたかったのだが、残念ながらそれはなかった。で、白川さんの競輪への思いだが、これはもうハンパでない。浅田次郎氏の競馬への思いに似たようなものがある。単なる博打おやじではなく、競輪界のことなんかも考えている。こういう博打好き好きだ。ということで(?)博打好きにはオススメだが、金銭感覚が(おそらく)全然違うので、ついていけない面があるのは覚悟しておいたほうがいい。


※老後、競輪に首を突っ込もうかと思っていたのだが、甲子園競輪も西宮競輪も数年前になくなってしまった。競輪とは縁がないのかもしれないな。