ヲタク万歳

TAD-O-TAD2007-09-21

「見仏記4親孝行篇」(いとうせいこうみうらじゅん、角川文庫)
1,2巻と読んで、3の海外篇は飛ばして、この親孝行篇である。
いとうせいこうの両親を連れ出したり、みうらじゅんの両親を連れ出したり、ちょっと企画に走り過ぎと言った感もあるが、まあいいや。
両氏は間違いなく「仏像ヲタ」。でもそれがイイ。あいかわらず冷静ないとうの見仏記に時折混じるみうらのファンキーな言葉が良いスパイスとなっている。一例を挙げてみよう。


(天狗を見て)「やっぱり外人だね、こりゃ。外人の顔だよ」
空海はさ、手塚治虫感あるんだよ」
蔵王って用心棒だよね」
「キティちゃん、いる場所なしだもん。厳しい品揃えだよ、このへんのみやげや」
「家族連れの兜跋だよ」
「ビギナーズ・ブッツだよ、これは」
「ここ、パンチねえなあ。アーユーレディ?って声が聞こえてこないもん」
「ドラマチック松本清張感、出てきたね」
「こりゃ絵葉書プレイ出たな」


めんどくさくなったので半分でやめるが、まあこんな感じ。
いや、一つのことに一生懸命になれること(そしてそれが仕事になること)はイイですね。