勉強不足

TAD-O-TAD2007-08-08

前回「一神教」と「多神教」と書いたが、他にも「仏教」とか「アミニズム」とかあるよな。でも当時のペテルブルグを考えると、唯一神を信じるか、信じないかの二通りに落ち着くだろう。で、「もう努力してもどうにもならない」人々は唯一神に身をゆだねてしまう。ソーニャが典型的な例かな。ただひたすら神を信じる。仏教にもあるよな。「南無阿弥陀仏」を唱えれば来世で救われる、という宗派。いわゆる他力系というやつ。誤解を恐れずに言えば、こういう宗教を信じる人々は概して教育レベルが低いのではないかと思う。そこでラスコーリニコフ(大学中退)の登場だが、彼は神を信じていない。彼は「努力してもどうにもならないかもしれないが、かといって神を信じたろころで同じこと」と思っているだろう。
最終的にソーニャとラスコーリニコフは付き合うことになるのだが、ラスコーリニコフはこう思っている。「いまや、彼女の信念がおれの信念となっていいはずではないのか?すくなくとも彼女の感情、彼女の願望は…」。という訳で、ソーニャの勝ち。「神様を信じなさい」ってことか?身を売る女でもシベリア送りになる男でも、信じれば救われるというのか?
まだ読み方が浅いので今のところこの程度。でも私には唯一神を信じることは出来ないな。


この小説を読んで驚いたのは、長いセリフが多いこと。その中に「!」が多いこと。これはロシア人気質か?あとみんなよく酒を飲むね。ウオッカだろ?これなんかもロシア人気質かな?