日本人もなかなかやる

TAD-O-TAD2008-01-07

「新編おらんだ正月」(森銑三・著、小出昌洋・編、岩波文庫
昨年末、久しぶりに図書館へ行った。真っ先に行った「数学」のコーナーで見つけた本。「正月」という言葉が入っているので、今年の「読み始め」に借りてきた。これは戦前「子供の科学」という雑誌に載せられた、江戸時代の偉人伝。勿論子供向き(小学校高学年〜中学生?)なのだが、41歳の大人が読んでも楽しめた。本編が52、番外が2の54人のエピソードが纏められている。有名どころでは、貝原益軒関孝和青木昆陽杉田玄白、平賀源内、伊能忠敬間宮林蔵高野長英佐久間象山といったところか。でも私は「独力で星雲説を唱えた物理学者中野柳圃」とか「太陽の黒点観察をした鉄砲鍛冶国友一貫斎」なんかのほうに感嘆の声を上げていた。いやあ、日本人もなかなかやる。これはしばらくしてもう一度借りて、表(生没年や出身地など)なんか作ってみたいと思う。
数学コーナーにあったにもかかわらず、数学者(和算)が関孝和一人なのはご愛嬌かな。