「躁」と「軽躁」のあいだ
「問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ」(春日武彦、光文社新書)
「うつ」について書かれた本はむちゃくちゃ多いが、「躁」について書かれた本は少ない。それでも専門書れべるにならあるが、こうした新書形式のものはほぼ皆無。だからこれは非常にレアな本なのです。
ただ、内容は「バリバリ躁」の人が取り上げられていて、自分のような「軽躁状態」の人にはあまり参考にならない。「バリバリ躁」の人はほぼ等しく「全能感」を感じるらしいが、不幸なことに(?)私にはそれがなく、ただひたすら「強い正義感」に支配されていた。だから職場でのほんのちょっとした「ダラケ」が許されなかった。携帯電話を携帯しなかった上司を詰問、他理不尽な会社の方針に真っ向反対。まったく損な役割で(今でも少し続いているが)、あっという間に休業させられた。
それは置いといて、この本は「うつ病」を患っている人に読んでもらいたい。「うつ病」は常に「躁転」する危険を孕んでいるからだ。「うつ病」以上に「躁病」は怖いからね。