原因を辿ってみると…

TAD-O-TAD2008-08-07

久しぶりの日記(?)です。
「破滅−梅川昭美の三十年」(毎日新聞社会部編、幻冬舎アウトロー文庫)

私は1966年生まれなので、「あさま山荘事件」の時にはすでに生まれていた。しかしこの事件の記憶は全くない。私が物心ついてから起こった最初の社会的重大事件は「三菱銀行人質事件」であった。小学校6年生の時だったかな。その時は「銃というのは本当は怖いものなのだな」というありきたりの感想を抱いたのを覚えている。この事件が起こるまで、銃の使用というのは「ルパン三世」のようなアニメや「Gメン'75」のようなドラマの中だけでの出来事のように思っていた(ちょっとウソ)。


さて銃である。アメリカでは「弱者も強者も平等に」というスローガン(ホンマか?)のもと、銃の所持が許されている。その結果あのザマである。うろ覚えだが、確か「沈黙の艦隊」という漫画で、日本の首相がアメリカの大統領に向かって、「自国の銃もコントロールできない国が世界の核をコントロールするなどちゃんちゃらおかしい」と啖呵を切った。痛快。さあ、銃フリーのアメリカか、銃制限の日本か、どちらを取るかと言われれば、私は迷うことなく日本を取る。今の日本で銃フリーにしたら秋葉原なんか歩かれへんで。


ただ、この「制限」が実は思った以上に甘い。それが問題。詳しくは下記のURLへ。
http://hrgm.hp.infoseek.co.jp/gun/

ここに出てくる「経歴書」って、何を書くんでしょうかね。
実は梅川は大阪市浪速区のある銃砲店で、住吉警察署の銃砲所持許可証を見せて、標的射撃用ニッサンミクロ社製上下二連銃を購入している。これが三菱銀行人質事件で使用された。問題なのは、この時すでに梅川には「強盗殺人」の前科があったということ。住吉警察署はこんな男に銃砲所持許可証を発行したことになる。完璧にザルやん。


結局今の「銃刀法」というのは、それほど大きな拘束力を持つわけではなく、所持する気になればさほど大きなハードルではないということは知っておいた方がいいと思う。また、みんながそれに気付く前にもっとハードルを高くするべきだろうな。ちなみに私は精神障害者なので所持できません。