新年度

TAD-O-TAD2009-04-01

私の長男はなぜか数学の成績が悪い。彼のじっちゃん(私の実父)は数学の教師(中学)だというのに。今年度は少し鍛えてやろうと思っている。


天才の栄光と挫折 数学者列伝」(藤原正彦、文春文庫)
メジャーな人もいるが、たいていマイナーである。飛ばそうかと思ったが、そうも出来ない性格なので、ちょっとだけ書いておいて、あとから編集することにする。紹介されている数学者は9人。日本人もいるよ。


1.神の声を求めた人「アイザック・ニュートン
ニュートンに関しては「リンゴが木から落ちて万有引力を発見した人」というのが一般的であろうか。でもニュートンはそんなもんじゃない。実に錬金術にまで手を染めている。知ったかぶりをしたいなら「ああ、『プリンキピア』を書いた人だよね。あと錬金術をやったりフックと喧嘩したりしてたっけ。」と言っておこう。

2.主君のため、己のため「関孝和
言うまでもなく和算の大家である。円周率を11桁まで求めたことで有名。別に趣味でやっていたわけではなく、より正確な暦を作るためにやっていたことである。他には連立高次方程式の未知数消去からの行列式の発見(ライプニッツより早くて高度。しかし和算でどうやって行列を解くのだろう?)。ベルヌイ数をベルヌイより早く発見(だから関数と言ってもいいのだ)。ラグランジュの補間式を発見。その他いろいろ。以前にも書いたが、日本人もなかなかやる。

3.パリの混沌に燃ゆ「エヴァリスト・ガロア
この本に出てくる一番の変人かな。決闘で命を落とす。このあたりはユゴーの「レ・ミゼラブル」と一緒に(無理か
)読むと面白いかもしれない。

4.アイルランドの情熱「ウィリアム・ハミルトン
数学者の恋愛話。面白いかどうかは不明。私にはどうでもよかった。それよりも複素平面を3次元に拡張しようとしたら一気に4次元(?)にまで突入したというほうが面白い。四元数である。でも数学者にすら難解であったらしい。そういうのって好きだな。

5.永遠の真理、一瞬の人生「ソーニャ・コワレフスカヤ

以下、後日編集