丑年ももうすぐ終わり

TAD-O-TAD2009-11-15

1ヶ月以上放置してました。
これから詰めて書かないとヤバイ〜

十牛図入門」(横山紘一、幻冬舎新書
「禅」の本です。高校時代、宗教の授業(仏教系の私立学校なので、そんなのがあったのです)でやりましたが、ほとんど忘れていたので読んでみました。たいへんですわ。「入門」とありますが、これだけでも結構たいへん。二回も書いてしましました。まあでも楽にはなれる。特に私のような社会に不適合で落ちこぼれていった人間には特に。

ただ、素朴な疑問が一つ。牧人はもともと牛を飼っていたのよね。そのときはどうだったの?逃がした瞬間、全てを忘れてしまったの?今度誰かに訊いてみよう。

大正ロマン

TAD-O-TAD2009-09-04

谷崎潤一郎犯罪小説集」(谷崎潤一郎集英社文庫
もしタイムマシンがあって、どこかへ連れて行ってあげると言ったなら、迷わず「明治・大正の東京」と答えるであろう。追いつこうとする物の必死さ。新しいモノを手に入れた嬉しさ。その他いろんな「気」が充満しすぎるほど充満しているような熱気。…のようなモノがあると思う。それを体験したい。


電話…東京にはあるんだよね。大正から。「となりのトトロ」では分限者の家にしかなかったのに。


小説は4編。やっぱり最後の「白昼鬼語」が谷崎らしくて好きです。他のも面白いですが。

「柳湯の事件」/「途上」/「私」/「白昼鬼語」

軽井沢シンドローム

TAD-O-TAD2009-09-03

風立ちぬ・美しい村」(堀辰雄新潮文庫
「軽井沢シンドローム」(たがみよしひさ小学館)という漫画を読み始めたのは、高校時代だっただろうか。そのころから漠然と「軽井沢」という土地に憧れを持つようになっていた。
風立ちぬ・美しい村」を初めて読んだのは大学の時か。ここから先は書きまとめる自信がないので(どんどん発散するに決まっている)割愛。
実際に軽井沢を訪れたのは結婚の二ヶ月前、台風一過の直後だった。婚約者と二人であっち行ったりこっち行ったり。楽しかったな。
そんなわけで、軽井沢のことを思い出すと、この二編の小説を読みたくなるのだ。

下ネタオヤジだがオレは好き

TAD-O-TAD2009-08-27

「美女と野球」(リリー・フランキー河出文庫


リリー・フランキーといえば、「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」であろうが、この映画を観ていない私の中では「おでんくん」。もともと絵本であったのをNHK教育がアニメにした。NHKもなかなかやる。…なんてことはどうでもいい。


このエッセイ集、野球のことはほとんど出てこない。しかし美女、というかオンナ関係の話や下ネタはいっぱい出てくる。俗に"four letter words"というが、彼の場合は(福岡出身だからか)"three letter words"が飛び交っている。で、たまに真面目なコトが書かれているのだが、ソコが思いっきり同感できたりするのだ。私が「おでんくん」を観て「イイ」と思ったのも、作者のこんなところがあったからなのだな、と一人納得したりする。


これを読んでる人はサッパリ分からんだろうが、所詮こういうブログだ。気になったら読んでみて下さい。

野球が好きであるがゆえ

TAD-O-TAD2009-08-18

「泳いで帰れ」(奥田英朗光文社文庫


アテネオリンピックの観戦記。彼のスポーツモノは好きである(「野球の国」(http://d.hatena.ne.jp/TAD-O-TAD/20081206)も参照してね)。小説はまだ読んだことがない。精神科医のシリーズでも読んでみるか?
さて、野球好きの彼であるから、観戦のメインは野球。アテネ五輪での日本野球は銅メダル。そこんとこがどう書かれているかがミソ。


羨ましいのは柔道で阿武、塚田、鈴木の金メダル、マラソンで野口の金メダルを全て目の前で見てたこと。なかなかないよ。運のイイ人だなあ。


他にもスポーツが書かれているけど割愛。


あとは「領土問題」の話(=国民性の違い)が面白かった。


さて、タイトルの「泳いで帰れ」だが、誰に向けて発せられた言葉か?それは読んでのお楽しみ。

咆哮

TAD-O-TAD2009-08-13

新樹の言葉」(太宰治新潮文庫


家に古本があったのに、本屋で買ってしまった。迂闊。
未完の作品1編(火の鳥)を含む15編の作品が収録されている。正直言って作者が太宰でなかったら今まで残っていたかどうか…という作品もちらほら。


裏表紙から引用…「麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねていた時期の作品集。(後略)」。太宰には悪いが「地獄の日々」の中で書いた作品のほうが面白い。15編の小説の中には「いらだち」を感じさせるものや「忍従」を感じさせるものが多々。


1編を選べと言われたら「春の盗賊」であろうか。最後の咆哮には胸が締め付けられる思いがする。


「I can speak」/「懶惰の歌留多」/「葉桜と魔笛」/「秋風記」/「新樹の言葉」/「花燭」/「愛と美について」/「火の鳥」(未完)/「八十八夜」/「美少女」/「春の盗賊」/「俗天使」/「兄たち」/「老ハイデルベルヒ」/「誰も知らぬ」

三国志

TAD-O-TAD2009-08-09

「柴錬三国志 英雄ここにあり 上・中・下」(柴田錬三郎講談社文庫)


レッドクリフ」の前編がテレビでやっていたので、つい三国志を読みたくなった。吉川英治の「三国志」は高校の時に読んだので手元に本がない。たまたま古本屋で買って置いてあった(1冊100円の)本を取り出して読み始めた。う〜ん、歴史小説はサラサラ読めて気持ちいいなあ。それが歴史小説作家の腕前かもしれんが。


ま、三国志は面白いよ。劉備関羽張飛も死んじゃって、どこまで続けるかが問題だけど。ネタバレになるから書かないけど、この終わらせ方もありかな、と思った。


次は「西遊記」でも読んでみるかな。